2012年9月23日日曜日

武装錬金の打ち切りには武藤カズキの共感の問題があるのじゃないか(1巻を読んで)。


武装錬金 1 (ジャンプ・コミックス)

武藤カズキに関して。
本編の主人公。12月1日生まれ。身長170cm、体重59kg。血液型O型。かなりの熱血漢・正義漢で、人好きされやすい明るく朗らかな性格の少年。いわゆる「天然ボケ」で後先を考えない一面もあり、周囲の失笑(もしくはツッコミ)を買うこともしばしばであるが、「四バカ」の一人としてクラス内ではムードメーカー的な存在である。【中略】パピヨンから「偽善者」と言われるほど誰かを守るために自分を投げ出す強さを持ち、たとえそれが敵であろうとも情けをかけ、時に自らの命を賭けて救おうともする。とはいえ、元はごく普通に暮らす高校生の少年であり、守るべき日常から離れた孤独な戦いにおいては弱さと脆さを見せることもある武藤カズキ - Wikipedia

 

私は、武装錬金という作品がバッキバキに好きで、当時は、はまりまくっていたので、打ち切りに終ったことと、赤丸で完結したことは、一種のレジェンドだと思っていて、今もそう思っています。

しかし、読み返してみると、主人公の武藤カズキに対して、共感するのが難しい。勿論、最終話に近づくにつれての「弱さ」の部分には、共感できるのですが・・・。

思えば、彼が戦いの世界に入るキッカケとなった、津村斗貴子さんは、その幼少期の壮絶な体験から、戦う理由が明確で、共感できます。

そして、本作のダークヒーローであるパピヨンこと蝶野攻爵氏は、彼の不遇な境遇や、運命に抗おうとする意志も共感できます。悪役ながら。

その2人に対すると、日常にいた少年が、戦いの中に巻き込まれていくという部分が、非常に難しかったのじゃないか?と思いました。ライナー・ノーツにも書かれているのですが・・・。果たして、戦う力を得た時に、妹や友達を守るために、命を張れるか?という部分。現代の世界感だからこそ、難しいと思いました。

例えば、主人公が、本当に嫌々に巻き込まれて、その中で精神的に成長していくとか、武装錬金が、槍じゃあなくて、銃だったりしたら、ちょっと、その辺りのニュアンスが違ったのじゃないかな?とか思いました。

まぁ、勿論、私の読解力が追いついてないのと、好みの部分が50%くらいは締めますが、1巻の時点でパピヨンが登場すると、熱い気持ちになれるのが、実は、パピヨンが好きだったのじゃないかな?と思えたり。

 

 

彼は、ダークヒーローですが、作中で一番精神的成長、変化を遂げた人物だったようにも思えます。

全10巻の中での、パピヨンの活躍シーンが思い浮かんできて、熱い気持ちになれました。

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