「ちはやふる」九巻 末次由紀・著
現在の競技かるた界の頂点に君臨している名人、周防久志がついに登場しました。一字目が同じでも、後に続く音の違いで別の音に聞こえるとは、もうすごすぎますね。こんな次元の違いすぎる相手にどうしたらいいのか途方に暮れる太一の気持ちが、とてもよく伝わってきました。この「感じ」と言われる聞き分けの能力に最も長けている周防が、人間的にはとっても感じ悪い人だったのには笑いました。みんなが心の中でその点に突っ込んだところが面白かったです。そして2年生に進級した5人のかるた部員は、新入部員獲得に向けて動き出します。入部してくれそうな二人のうちの一人である花野菫がいかにもイマドキの女子高生だったので、逆に新鮮に感じてしまいました。頭の中は恋愛や化粧のことばかりで、入部した動機は太一目当てだという菫。でも太一がそこまでのめり込むかるたの世界の魅力は何なのか理解したいと願う菫は、意外といい人材なのではないでしょうか。今後の成長に期待したいと思います。
ありがとう寄稿。
せっかく四季によって周囲の景色ががらりと変わる国に住んでいるのだから、日本古来の季節の言い回しや七十二候などに絡めた季節感を感じるライティングがあると楽しいのではないかと思います。
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