累(かさね)8巻 松浦だるま マクベス夫人の血塗られた手
『累』の⑧が発売されました!ニナが鬼籍に入って初めて雨野信彦との共演で、しかも夫婦を演じます。演題は『マクベス』マクベスが妻と共謀し、王を暗殺して王位につきますが、王の亡霊悩まされる、という話です。累が舞台に集中する裏では、野菊が累を貶めるべく策を練ります。
そんな中で、自らの罪に耐え兼ね壊れていくマクベス夫人を演じる累は、自身の罪を重ねて苦しみます。マクベス夫人と同様に、そして母、誘(いざな)と同様に壊れてしまうことへ恐怖しながらも、これを克服しようと決心します。自ら塗り始めた赤いマニキュアはその決心の表れでしょうか?罪と共に生きていこうと?それを手伝う野菊も自らの罪を思い出しますが、むしろ考えないようにします。これが姉である累との違いですね。罪を克服しようとする姉と、罪から逃れたい妹。姉への復讐は、もしかしたら自らの罪悪感のなすりつけなのかもしれません。このマニキュアをぬる場面はとても印象的でした。
そして、ニナの面影を累に見る信彦(実は顔が違うだけで同一人物なのですが)何かに気づいたらしい累のマネージャーの羽生田。捨てられる口紅。物語の終わりが近づいています。次巻が待ち遠しいです!
ありがとう寄稿。
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