最終回の簡単な内容紹介、あらすじ。
禁断の真剣を用いた御前試合にて、自分の片腕を奪った宿敵、伊良子を討ち果たした虎眼流・藤木源之助。だが心の底では認めていた宿敵に対し、暴君徳川忠長は「その首を晒し首とするから切り落とせ」と告げられ、藤木は動揺する。生き延びるためとその命に従い、自陣に帰っていった藤木が目にしたのは、己を失い木偶となった藤木に絶望し、自害した婚約者の姿だった。
好きだった登場人物、キャラクターに関して。
藤木源之助という、肉体・精神のおそるべき強靭さを持っていながら「空っぽの」「従うだけの」人間。江戸時代のいわゆる「サムライ」に対するイメージをガラリと変える描かれ方をされた彼の姿には、とてつもない時代の空虚さを感じた。どう感情移入して良いかわからない異色のキャラクターたちのなかでも一際、何を考えているのか分からない存在。しかし、ただひたすらに強い。
最終回を読んで(見て)思ったこと、感じたこと、考えたことなど感想。
この物語がどう結末を迎えるのかは、原作を読んで知ってはいた。伊良子が見つけた「強くなるための理由」藤木が見つけた「勝つための理由」。そんなものを全て、暴君徳川忠長は踏み潰してしまう。この江戸時代から続くただ上に従えという社会システムは、いまだこの日本には生きている。伊良子のように、藤木のようにならないためには、美学を守って死ぬしかないという不条理。虚脱のラストだった。
2019年1月7日月曜日
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